グラレコで浮かび上がる田んぼの未来

Author

Yasunori Ichihashi

Team Director
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私たちは先日、金沢大学主催のCOI-NEXTプロジェクト雑談会で話題提供の機会をいただきました。テーマは「モノからコトへ 田んぼの未来」。 長岡COI-NEXTプロジェクトで進めている稲作生態系のデジタル化研究を、社会実装へどう結びつけるかを参加者の皆さんと議論しました。

私たちにとってグラレコは初体験でしたが、その威力は想像以上でした。私の支離滅裂(?)な話を、株式会社たがやすの反中さんが鮮やかに整理し、要点を一枚のキャンバスに描き出してくださったのです。絵の巧みさはもちろん、反中さんの理解力と表現力に一同感動!

グラレコは
- 議論の核心を一目で共有できる
- 話し合いを俯瞰できるので、次の一手が見えやすい
- 後から振り返っても議論の温度が伝わる
という点で、組織マネジメントを強力に加速するアプローチだと実感しました。

これが当日の成果物になります



グラレコの魅力に目覚めた私たちは、その勢いのまま長岡COI-NEXTプロジェクトのミーティングでも試してみました。 また長岡版グラレコそのものはいずれ別の機会に公開できればと思いますが、当日のディスカッションを振り返ると、私がちょうど読んでいた川喜田二郎先生『創造と伝統』に描かれた世界観と不思議なほど重なりました。 没入と一体感による「時の消失」が心を満たし、人々の幸せを創り出す。

モノを画一的に並べるのではなく、個性が自然と引き出されるコミュニティをどう築くか。そのヒントが、田んぼという「場」を通して、ゆるやかで心地よい関係性で豊穣化していくプロセスにあるのでは、と感じました。
これから、科学と社会をつなぐ可視化ツールとして、グラレコは「言葉になり切らない部分」をビジュアルと言語のハイブリッド で拾い上げ、議論を前へ押し出してくれます。私たちは今後もこの手法を取り入れ、科学と社会をより深く、より楽しく結び付ける探究を続けていきたいと思います。

引き続き、温かいご支援をよろしくお願いいたします!

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