交わる知と春の気配

Author

Yasunori Ichihashi

Team Director
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春の訪れとともに、研究室にも新たな風が吹き込む一日となりました。

今年も連絡を取り合いながら交流を続けてきたKevin DJOTANさんが来訪しました。これまで共同研究という形ではなかったものの、継続的に情報交換を重ねてきた関係であり、今回、筑波での学会にあわせてセミナーをお願いすることができました。現在は三重大学に所属するKevinさんですが、来年度からはOISTへと拠点を移す予定とのことで、新たな展開にも期待が高まります。

セミナーでは、私自身がこれまで把握していた内容からさらに大きく進展した研究成果が紹介されました。特に、森林から多様なアーバスキュラー菌根菌を実際に分離培養しながら研究を進めている点は印象的で、基礎と応用の両面から非常に力強い成果が積み重なっていることを実感しました。当日は、理研横浜より根粒菌の専門家である林誠チームディレクター、そして菌根菌研究の第一線で活躍するUta Paszkowskiチームの山崎副チームディレクターにもご参加いただき、自然と議論が深まっていきました。

さらに同じタイミングで、メノビレッジ長沼のレイモンド・エップさんのご紹介により、ナフィールド国際農業奨学金制度のVivienne Harrisさんも訪問されました。Vivienneさんは、世界各地におけるリジェネラティブ農業のスケール化をテーマに調査を進めており、私たちの取り組むデジタル技術による「食と農の垂直統合」についても活発な意見交換が行われました。

基礎研究から実社会への展開まで。微生物、植物、農業、そしてデジタル技術。それぞれ異なる背景を持つ研究者や実践者が一堂に会し、分野を越えて議論が交わされる時間は、改めてこの領域の広がりと可能性を感じさせるものでした。

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気がつけば、季節はすっかり春。研究所の周りでも桜が咲き始めています。
新しい季節とともに、新しい研究の芽もまた、静かに育ち始めているように感じられました。

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