Integrative Symbiology

統合的な共⽣⽣物学

私たちは、科学という認知の拡張手段を使い、生命が共に生きるしくみを探求しています。生き物は単独では生きられず、微生物を含む多様な生物と共に「ホロビオント」として存在しています。土壌はこの共生の舞台であり、微生物、植物、動物、気候、人間が影響し合う生命のネットワークです。私たちは、デジタルツインやデータ科学を駆使して、土壌・植物・微生物の複雑な関係性を可視化し、未来の持続可能な社会の実現に貢献します。また、土壌や植物に生息する微生物を培養し、その力を引き出すことで、農業や環境に役立つ可能性も探っています。ホロビオントとしての「生」を見つめ、自然と共にしなやかに生きる道を探る――それが私たちの挑戦です。

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1. Digitalization

1. ⽣態系デジタル化

カーボンファーミング・⽇本伝統農法など
農業⽣態系を対象にしたマルチオミクス解析

  • Multi-omics analysis
  • Agroecosystem
  • Carbon Farming
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2. Build

2. データサイエンスによる仮説構築

因果探索による多階層システムの制御メカニズム解析
量⼦コンピューティングで解く因果探索⼿法の開発

  • Bioinformatics
  • Causal Machine Learning
  • Quantum Computing
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3. Test

3. 実験室での仮説検証

微⽣物感染、環境代謝物処理、
植物遺伝学による介⼊解析
有⽤微⽣物コレクションの拡充

  • Intervention Experiment
  • Symbiotic Microbial Resource
  • Microdroplet Technology
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4. Learn

4. デジタル上での知識再構築

複数研究ドメインの知識を統合した
デジタルツインの構築
産学連携による「⾃律的」な⼤規模データ取得

  • Digital Twin
  • Autonomous large-scale
    Data Acquisition
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5. Engineering

5. 生態系エンジニアリング

DBTLサイクルから開発されたデジタルツインを量子古典ハイブリッドの高性能コンピューティングで稼働させることで、生態系のふるまいを仮想空間の中でリアルタイムに再現することができます。
こうした生態系エンジニアリングの実現によって、「生」の本質に迫る新たな学際的研究分野として統合的な共生生物学(Integrated Symbiology)を開拓します。

  • Parallel cybernetics experiments transcending spacetime